INATBAというヨーロッパ各国で暗号資産やブロックチェーンについての規制検討やサービス開発の推進などを協議する協会が設立されています。
このINATBAとは?どういう目的なのか?また今後この協会によって暗号資産にどういう影響が出ると予想できるのか?についてまとめています。
世界的に法規制や標準化などインフラ整備の動きが劇的に進みつつあり、暗号資産といいますか正確にはブロックチェーンや分散台帳を用いた技術が普及するベースが実際に整いつつあるのだなと強く感じます。
気になるコンテンツからどうぞ!
INATBAとは?EUでも暗号資産の規制や普及が進みそう。CARDANOも創設メンバーに
INATBAとは?目的は?
INBTAとは、「International Association for Trusted Blockchain Applications 」の略ですね。
そのまま日本語訳すると、「信頼できるブロックチェーンアプリケーションのための国際的な協会」です。
目的について記載をEUサイトから抜粋して見ると・・・
- Maintain a permanent and constructive dialogue with public authorities and regulators that will contribute to the convergence of regulatory approaches to blockchain and other distributed ledger technology globally.
- Promote an open, transparent and inclusive global model of governance for blockchain and other distributed ledger technology infrastructures and applications. A model that reflects the shared interests of stakeholders from industry, start-ups and SMEs, civil society organisations, governments and international organisations.
- Support the development and adoption of interoperability guidelines, specifications and global standards, to enhance trusted, traceable, user-centric digital services. Upholding an open, transparent and inclusive method of multi-stakeholder cooperation.
- Develop sector-specific guidelines and specifications for the development and acceleration of trusted sectorial blockchain and DLT applications in specific sectors (i.e. financial services, health, supply chain, energy and financial inclusion).
https://ec.europa.eu/digital-single-market/en/blockchain-technologiesより
規制当局との話をスムーズにしたり、政府側のガバナンスを考慮したモデルの検討やなどなど、色々と書いてありますが、個人的には最後の方の内容がヒットしました。
ということでざっくりまとめると、INATBAとは、各産業セクター別に、ガイドラインを策定して開発を加速しよう!標準化しよう!という協会ですね。
これは、もしうまく運用されると非常に助かるプロジェクトが多そうですし、標準化への動きが始まりそうですね。それはまた後で記載するとして。。
INATBAの創設メンバは100社以上
冒頭にはCARDANOのみ記載しましたが、このINATBAの創設メンバーは100社以上あるようですね。
あれ?ただ、見ていると、CARDANOコミュニティでの発表とは別に、CARDANOの名前はINATBAの公式サイトには無いようですが。
うーん、よくわかりませんが、単なる更新がまだということなのでしょう。(追記:その後記載されているのを確認しました。)
で、他のメンバーを見ていますと、なかなか凄いですね。
Accenture、IOTA、富士通、Eclipse、LISK、Consensys、SWIFT、NECなどなど。
あれ?XRPことRippleもメンバーにはいませんね。
しかし、ConsenSysがトップに出てくるということは、イーサリアム系のプロジェクトがメインになるのでしょうか?そんなことはないですよね、恐らく。(ConsenSysは、MicrosoftやLinuxとも距離感が近そうですが。。)
追記:Ripple社についても、その後記載されているのを確認しました。
INATBAがもたらす影響はどう予測される?標準化合戦+個人が強く!
INATBAがもし正常に機能したら。
今後、長期的には下記の流れが加速するのかなと。
- 各産業セクター毎に、ある程度のレギュレーションや国際ルールが整ってくる
- 分散台帳を使ったアプリケーション業界自体の信頼性が高まり、市場が拡大しやすくなる。
- その産業分野によっては具体的なアプリケーションの開発がやりやすくなる。
- 技術的なソリューションの開発が進む。
- 大手企業や既存企業のプラットフォームが実際に使われ始める。
これって、この暗号資産関連に投資するものにとっては、凄くプラスかなと。
勿論、ちょっと創設メンバーが多すぎるように思うので、果たしてちゃんと機能するのだろうか?というのは傍目には思いますが。
しかし、各国当局との話し合いが進む速度が上がるのは間違いないですし。
こういう環境のもとで使われる可能性があるインフラやソリューションを狙って、多くの企業が開発をしてきてますし。
そろそろ、世界のスタンダード(標準化)の取り合い合戦が始まるのかなと。
あと、そういうアプリケーションが増えていくとどうなるか?ですが。
先程の標準化が進めば進むほど、インフラ企業は儲かりますがそれ以外は淘汰されて・・・今大手企業を通じて管理している情報や価値などのうち、多くの部分をスマートコントラクトによって全て個人が自分で管理して、売ったり渡したりできるような世界に近づくのではないかとは思われます。(既に今でも10年前よりは、既にそういうインフラがWEBで整ってきており実際そうなったなとは強く感じますが。)
ただ、もうちょっと先でしょうけどね。
そうなった時にどういうものが要りそうか?はボチボチ投資のテーマとして面白そうではあります。
でも、繰り返しですが、ほんと、10年前を考えると、そういう世界にどんどん近づいているなと感じますし、スタートアップでも勤務した経験からすると、そういう個人ベースでのスタイルを強くする方が面白いプロジェクトをやれるとは思っています。
INATBA以外にも暗号資産に関するインフラ整理が2019年は加速している
INATBAもそうですが。
ここ最近、何度も書いていますが、見る度に興奮しています。
2016年に見始めた頃は、ほんと怪しい内容ばかりでしたし、リップルやイーサリアムでも販売に絡んでいる人が妙な感じで疑問だらけという感じでしたから。
ただ、黎明期はそんな感じなのでしょうね。インターネットでも2000年前後の初期はかなり怪しかったですし。今や、その分野では一部上場企業が多く出ましたし、WEB広告の市場はどんどん伸びていますよね。
おっと話がそれましたが。
最近の暗号資産に関するインフラ整備の話でいくと・・・
・・・などなど、多数ですね。
日本でも国会の藤巻議員を始め関連各団体からの発信も活発化していますし。
で、そこにきてヨーロッパもINATBAにて各分野毎の方針やガイドラインを作ると。
大きな流れに乗っかるのは、楽な投資ではとは思っています。
勿論、エントリータイミングは固めず分散すべきですし、資金管理(投資する割合)は確り管理した上で、やるべきですが。
そんな感じで、私が少ない資金から、自由に過ごすためのキャッシュフローを構築するためにやったこと。
私個人的には、色んな読者様と非常に有用な情報交換できているのが嬉しく、ほそぼそと続けているのですが。
投資というぐらいなので、まずは登録直後は簡単なタネ銭づくりのネタからご紹介しています。
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